ヴェルファイアはトヨタ自動車が製造・販売する大型ミニバンです。
同社のアルファードとは兄弟関係にありますが、販売台数はヴェルファイアの方がアルファードを上回っており、大型ミニバンというカテゴリでは日本で最も売れている車となります。
今回はヴェルファイアに関する口コミ評価や評判を集めてみました。
ヴェルファイアの兄弟車であるアルファードは2002年に初代が発売されていますが、ヴェルファイアがデビューしたのはアルファードが2代目にフルモデルチェンジした2008年です。
引用:http://minkara.carview.co.jp/userid/314939/car/210458/profile.aspx
初代アルファードは「アルファードG」がトヨペット店で、「アルファードV」がネッツ店で販売されていました。この2台はフロントグリルのデザインが多少異なる程度で中身は実質的にほぼ同じ車で、人気車種を2つのディーラーで販売させよう、という営業戦略上の区分でした。
アルファードのフルモデルチェンジに伴って、初代アルファードVがヴェルファイアという独立した車種になった、というわけです。
アルファード、ヴェルファイア共に2015年にフルモデルチェンジが行われ、現行型はアルファードは3代目、ヴェルファイアは2代目となっています。
引用:http://autoc-one.jp/toyota/alphard/report-2319800/photo/0100.html
外観上の違いをひと言で表現すると、アルファードは「上品」、ヴェルファイアは「スポーティー」ということになるかと思います。
ヴェルファイアの価格
ヴェルファイアのグレードは、特別使用車も含めると大きく分けて9つに分かれます。
この中でエンジンがガソリン仕様とハイブリッド仕様、駆動方式が2WDと4WD、乗車定員が7人と8人など実に細かく分かれており、それぞれの細かい装備品の違いまで含めると実に多種多様なグレードに細分化することが出来ます。
価格も300万円台前半から700万円台と非常に広い価格帯となっていますので、ご自身の希望する装備や予算等に合わせて買いたいグレードを選べる、ということも言えます。
■特別仕様車 ZA“GOLDEN EYES”(3.5L)/Z“A EDITION・GOLDEN EYES”(2.5L)
特別仕様車 ZA“GOLDEN EYES”(2WD):4,317,055円
特別仕様車 ZA“GOLDEN EYES”(4WD):4,511,455円
特別仕様車 Z“A EDITION・GOLDEN EYES”(2WD):3,926,291円
特別仕様車 Z“A EDITION・GOLDEN EYES”(4WD):4,176,655円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
■HYBRID Executive Lounge(2.5L+モーター)/Executive Lounge(3.5L)
HYBRID Executive Lounge(E-Four):7,036,691円
Executive Lounge(2WD):6,522,218円
Executive Lounge(4WD):6,716,618円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
■HYBRID ZR“G EDITION”(2.5L+モーター)/HYBRID ZR(2.5L+モーター)
HYBRID ZR“G EDITION”(E-Four):5,501,127円
HYBRID ZR(E-Four):4,919,891円
HYBRID ZR“サイドリフトアップシート装着車”(E-Four):4,860,000円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
■HYBRID V“L EDITION”(2.5L+モーター)/HYBRID V(2.5L+モーター)
HYBRID V“L EDITION”(E-Four):5,356,800円
HYBRID V(E-Four):4,775,563円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
■HYBRID X
HYBRID X 7人乗り(E-Four):4,155,055円
HYBRID X 8人乗り(E-Four):4,113,818円
HYBRID X“サイドリフトアップシート装着車”(E-Four):4,188,000円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
■ZA“G EDITION”(3.5L)/Z“G EDITION”(2.5L)
ZA“G EDITION”(2WD):4,585,091円
ZA“G EDITION”(4WD):4,779,491円
Z“G EDITION”(2WD):4,173,709円
Z“G EDITION”(4WD):4,424,073円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
■ZA(3.5L)/Z“A EDITION”(2.5L)/Z(2.5L)
ZA(2WD):4,145,237円
ZA(4WD):4,339,637円
Z“A EDITION”(2WD):3,754,473円
Z“A EDITION”(4WD):4,004,837円
Z(2WD):3,578,727円
Z(4WD):3,829,091円
Z 8人乗り(2WD):3,537,491円
Z 8人乗り(4WD):3,787,855円
Z“サイドリフトアップシート装着車”(2WD):3,568,000円
Z“サイドリフトアップシート装着車”(4WD):3,800,000円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
■VL(3.5L)/V(2.5L)
VL(2WD):4,842,327円
VL(4WD):5,036,727円
VL“サイドリフトアップシート装着車”(2WD):4,349,000円
VL“サイドリフトアップシート装着車”(4WD):4,529,000円
V(2WD):3,995,018円
V(4WD):4,245,382円
V 8人乗り(2WD):3,953,782円
V 8人乗り(4WD):4,204,145円
V“サイドリフトアップシート装着車”(2WD):3,968,000円
V“サイドリフトアップシート装着車”(4WD):4,200,000円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
■X(2.5L)
X(2WD):3,197,782円
X(4WD):3,448,145円
X“サイドリフトアップシート装着車”(2WD):3,304,000円
X“サイドリフトアップシート装着車”(4WD):3,536,000円
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/
ヴェルファイアのグレードごとの違いを簡単に説明すると、まず特別仕様車のGOLDEN EYESは、2.5Lのガソリン車のZと3.5Lのガソリン車のZAをベースに外装にメッキパーツを多用した他、内装にもシート表皮にウルトラスエードを採用するなど、装備を豪華にしたものとなっています。
最上位グレードとなるExecutive Loungeは装備品が最も豪華なものが奢られる他、後席の快適性が重視された仕様となっており、Zが2.5Lガソリン仕様専用モデル、ZAは3.5Lガソリン仕様専用モデルです。
その他2.5Lガソリン仕様はグレードの高い順からV・Xにも設定され、3.5Lガソリン仕様はExecutive Lounge・ZA・VLとなります。
ハイブリッド仕様はHYBRID Executive Lounge・HYBRID ZR・HYBRID X・HYBRID Vとなり、ZにはAエディションとGエディションが、ZAとHYBRID ZRにはGエディションが、VにはLエディションという装備品が豪華な派生バージョンがあります。
また、ウェルキャブ仕様のサイドリフトアップ仕様車がHYBRID ZR、HYBRID X、Z、VL、V、Xに設定されています。
引用:https://toyota.jp/vellfire/ecocar/s_liftup/
ヴェルファイアの値引きですが、2016年10月現在の状況では車両本体価格からの値引きが約40万円、オプション総額からの値引きが約5万円、合計約45万円程度の値引きが狙えます。これはアルファードも同様です。
ユーザーの口コミを総合すると40万円前後の値引きはザラで、中には50万円台や60万円台の値引きに成功した例もあるなど、値引き幅は非常に大きくなっていると言えます。
ヴェルファイアの大型値引きを勝ち取るには、アルファードと競合させるのが最も手っ取り早いです。
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ヴェルファイアの納期の口コミ
ヴェルファイアの納期ですが、2016年10月現在、約2ヶ月半から3ヶ月前後の納期となっているようです。
2015年の発売直後は注文が殺到し、場合によっては5ヶ月程度待たされることもあったようですが、その時期に比べるとやや落ち着いてはいるものの、多少納期は長めとなっています。
グレードによる納期の差は基本的にはないようですが、特別使用車のGOLDEN EYESは他のグレードに比べると多少納期が掛かることもあるようです。
ネット上で拾ったヴェルファイアの納期に関する口コミをいくつかご紹介しましょう。
■Aさんのケース
9月2日に契約で11月15日に納車可能となった。
■Bさんのケース
自分は7月契約で、最初は2ヵ月かかると言われましたが結局3ヵ月近くかかりました。
■Cさんのケース
10月2日にZAゴールデンアイズ4WDを契約しましたが、ディーラーで納車はほぼ1月だといわれました。
■Dさんのケース
自分は契約時点で2ヶ月かかると言われましたが、6月18日契約9月4日納車でした。
やはり口コミをみても最低でも2ヶ月以上で、3ヶ月を超えることも普通にあるようです。
ヴェルファイアの燃費の口コミ
メーカーが公表しているヴェルファイアの燃費はハイブリッド仕様(2.5L+モーター)で18.4km/l~19.4km/l、ガソリン仕様は3.5Lが9.5km/l~9.8km/l、2.5Lが11.4km/l~12.8km/lとなっています。
ハイブリッド仕様の駆動方式は全てE-Fourとなっていますが、ガソリン仕様は2WDと4WD、7人乗りと8人乗り、装備品の違いなどで多少燃費が異なります。
それではヴェルファイアの燃費に関する口コミをチェックしてみましょう。
2トンオーバーの車体の割には自分の荒い運転&通勤渋滞でもコンスタントに7km/l以上8km/lくらいまで燃費上がります。丁寧に乗る方なら9km/lは走るのでは?(2.5L 2WD ガソリン)
田舎で渋滞がないので7キロ~8キロの間です。高速での燃費表示は9.5キロ~10.5キロくらいを表示しています。(3.5L 2WD ガソリン)
今のところ街乗りが多いのに8km/lなので満足しています。(3.5L 4WD ガソリン)
町乗りで8㎞/l位。(2.5L 4WD ガソリン)
12km/lくらいか。(ハイブリッド)
11km/lから12km/l辺り。 この重量でこの燃費なら十分。高速使用なら14km/lくらいか。(ハイブリッド)
高速、一般道の割合は半々ですが7月~9月の夏場で10.5km/l最近のエアコンを使用しない場合で11.5km/lを計測してます。自分の運転はあまりエコを意識してないし最近タイヤが245/40/20になったので純製のタイヤならもう少し良くなるかもしれません。(ハイブリッド)
口コミをチェックした限りではガソリン仕様の2.5Lとハイブリッドの燃費がカタログ値から大きくかけ離れているようです。
ガソリン仕様の2.5Lでは約9km/l前後、ハイブリッドで約15km/l前後出ていればカタログ値の約8割程度になりますが、口コミの数字はこれを大きく下回ります。
ハイブリッド仕様を買う方は当然低燃費を期待する方がほとんどだと思いますが、この数字ではハイブリッドの恩恵はあまり受けられない、と思った方が良いかもしれません。
ヴェルファイアのハイブリッド仕様は「どうしてもヴェルファイアが欲しい」という方で、「日々のガソリン代は出来るだけ安い方がいい」「先進システムのハイブリッド車に乗りたい」という方のみが選ぶべきです。
逆に言えば「少しでもコストパフォーマンスが方がベター」と考える方はよく考える必要があると思います。「ハイブリッド仕様の燃費が思ったほど良くない」という点以外にも、ハイブリッド仕様は同程度のグレードのガソリン仕様に比べて約100万円程度車両本体価格が高くなる、という点も頭に入れておく必要があるでしょう。
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ヴェルファイアの内装の口コミ
引用:http://toyota.jp/vellfire/gallery/
ヴェルファイアはトヨタにおいてクラウンと並ぶフラッグシップモデルだけあって、居住性は抜群、内装の作りもグレードによって多少の差異はあるものの、基本設計が非常にしっかりしているので廉価版グレードでもあっても十分満足出来る作りになっています。
インパネ周りはメッキ類と木目調パネルを多用した、ある意味「非常にわかりやすい」豪華な作りになっており、いかにも日本人好み、かつそれを熟知したトヨタ的な作りと言うことが出来ます。
中でも特筆すべきが特別使用車であるGOLDEN EYESの内装です。
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/special/
2.5Lのガソリン車のZと3.5Lのガソリン車のZAをベースにしていますが、GOLDEN EYESのみが装備するのが黒木目調の本革巻きステアリングです。インパネ周りの黒木目調パネルと同一コーディネートとなりますので、ベースモデルに比べてより一層上品さがあります。
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/special/
ルーフヘッドもベースモデルではライトグレーなのに対してGOLDEN EYESはブラックになっています。
引用:http://toyota.jp/vellfire/grade/special/
シートもベースモデルの一般的なファブリックに対してGOLDEN EYESはウルトラスエードと合成皮革のコンビシートとなっています。
このシートはよく見るとショルダーの合成皮革の部分にはウロコ模様が入っていたり、ウルトラスエードの部分には黄色のパーフォレーション加工(細かな穴処理)が施されているなど、とても手が込んでいます。
ヴェルファイアで素晴らしいと思えるのがセカンドシートです。
引用:http://toyota.jp/vellfire/interior/indoor_space/
これはハイブリッド仕様のV“Lエディション”、ZR“Gエディション”、ガソリン仕様のVL、ZA“Gエディション”、Z“Gエディション”に標準装備されるエグゼクティブパワーシートですが、シート自体の作りが非常に素晴らしく体に負担が掛からず快適な座り心地な上にオットマンや大型ヘッドレストまでついています。
折りたたみ式サイドテーブルやカップホルダーなどのユーティリティーも充実しているので、飛行機のファーストクラス並みの快適性と言えます。
もちろん空間効率に優れた大型ミニバンということもあって、頭上や足元の空間もたっぷりとあります。セカンドシートの快適さは国産車随一と言っても過言ではありません。
それではヴェルファイアの内装に関する口コミもチェックしてみましょう。
GOLDEN EYES最大の売り?のシートは非常に良いです。肌触りが物凄くよいです。ランクルのプレミアムナッパレザーより好みです。一度展示車で座り心地を確認してから購入しましたが、このシート生地のおかげでGEを購入して良かったなと思います。昔先代モデルを試乗した時に、内装を見て安物だなーと思いましたが。今回のモデルは非常によくなってます。デザインも自分好みでいいです。けど上手くまとめて作ってあるが、値段相応の内装なので上のクラスの車とと比べると少しがっかりしてしまいます。この値段でこの内装なら十分。
以前、30エスティマに乗っており、比べてしまいますが細かなところまで革と木目調をうまく使っており高級感に驚かせられました。
前モデルからさらに上級移行できていて驚きました。 質感、LEDの色、デザインなど、見かけから上手いなあとつくづく思わされました。さすがトヨタ 。窓の大きさが小さいので圧迫感があるかなと思ったらそうでもなく、高級セダンに乗っているような落ち着きのある見晴らしで気持ちよかったです。 シートはもう少しクッション性のあるものが好きですが、かけ心地がよく疲れませんでした。
車内空間が広くゆとりがあり、先代同様クラスNo.1を継承していること。2列目シートはVIP(特等席)で、足を伸ばしてゆったりくつろげるので、まさに極上の移動空間です。
基本的には良いですが、コンソールボックスの蓋がショボくて、閉まるときの音も同様。シートもベンツと比べるからダメなのかも知れないけど、疲れる。
現行クラウンアスリートハイブリッドを所有していますが、インパネや内装の高級感ではクラウンを上回っていると思います。特にフラクセンの明るい色合いが気に入っています。また床下収納は便利です。
口コミを見る限り、ユーザーのヴェルファイアの内装についての満足度は非常に高いようです。
ディーラーの営業マンによると、ベルファイアはメルセデスベンツのSクラスはBMWの7シリーズ、レクサスのISなどから乗り換える方も多いとのことでした。
かつてこれらの車のオーナーだった方々からも内装の評価が高い、ということは、ベルファイアの内装レベルも推して知るべし、ということになるでしょう。
ベルファイアの口コミのまとめ
引用:http://toyota.jp/vellfire/gallery/
以上、ヴェルファイアに関する口コミをご紹介しました。
ヴェルファイアは非常に完成度が高く、ユーザーの要求を高いレベルで満たしている、ということが言えるでしょう。
唯一のネックとなるのが高い価格ですが、これも価格帯が幅広い上に大型値引きが期待出来る状況にありますので、上手くすれば200万円台半ばから購入することが出来ます。
オプションを積み上げても300万円台半ばでこれだけ出来の良い車が手に入るわけですから、お買い得と言って良いと思います。
引用元:http://review.kakaku.com/review/K0000737343/
http://review.kakaku.com/review/K0000737345/