残念ながら、シロアリの対策にはいくつかの誤解がついて回ってしまっている現状があるようです。
特に有名なものは、ヒノキやヒバで建築されていれば大丈夫!ということが良く言われます。
これは本当なのでしょうか?
シロアリ対策はヒノキやヒバで建築されていれば安全?
はっきりいってしまうと、これは大きな誤解です。
当然ながらシロアリといえども生き物ですから、好き嫌いがあります。
確かにシロアリはヒノキが好きではありません。
ですが、空腹で背に腹は代えられない場合には、ヒノキといえども食べてしまうのです。
これはシロアリにとってみれば仕方なくなのですが、家主にとってみればたまったものではありませんね。
私はこの誤解、思い込みで自宅に大きな被害を受けました。
ヒノキ製の住宅を慢心して長年放置してしまっていたのです。
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ヒノキ製の家でもシロアリによってところどころで被害が…
被害が如実に表れたのは、まず玄関でした。
玄関は土壌と木でできた部分が近いため、被害に遭いやすいとはいわれますが、確かにその通りでした。
玄関の土間を掃除するときに良く水を撒いていたのですが、それが特にいけなかったようです。
シロアリは暗くてジメジメとした場所を特に好むといわれています。
私は掃除をしているつもりで、シロアリにとって絶好の環境を作り出してしまっていたようなのです。
それから次いで被害が大きかったのは和室です。
私の家は和建築で、和室を中心に構成していたため被害が広範囲に及ぶことになりました。
最初に異変に気が付いたのは畳に乗った時の違和感でした。
なんか畳がふわっとするなあと最初被害に気が付く前は、お気楽にそう思っていたのですが、だんだんその違和感は大きなものとなっていき、やがて畳全体がボコボコするようになっていきました。
その時にはもうすでに遅く、被害は大きなものとなっていました。
特にひどかったのは家具の下でした。
模様替えなどはほとんどしなかったため、家具の位置は固定していました。
それが悪かったようです。
やはり長年移動しない家具の下の畳はジメジメします。
これもシロアリの大好物といえる状況を自ら作り出してしまっていたようなのです。
一度シロアリ対策を行ったあとは、定期的に畳を上げるようにしました。
これには湿気を防止する効果ももちろんありますが、それ以外にも被害にあっているかどうかを目視で確認できるようになる効果もあり、おすすめです。
和室はそういった被害を大きく受けたのですが、洋室も無傷ではいられませんでした。
我が家の洋室は数が少ないため被害の範囲は狭くて済みましたが、被害の大きさは和室と同程度のものでした。
こちらも床がギシギシいう感覚で問題に気が付きました。
シロアリ対策としては小さな違和感を見過ごしてはいけない
それから、庭に設置したフェンスも甚大な被害を受けました。
フェンスは雨ざらしでしたが、薬剤を撒いていたので大丈夫だと思い込んでいました。
これもいけないことだったようです。
雨風ですぐに薬剤は流れ落ちてしまうため、定期的に再塗布しないといけなかったのです。
これも油断が招いた被害でした。
前述のように、シロアリはヒノキを嫌っていることは嫌っているので、もしかしたらヒノキではない材木で作られていたフェンスのところで最初にシロアリが発生し、その後自宅の本体のほうに目をつけてしまったのかもしれません。
こうして我が家における被害を振り返ってみて、あらためて思ったのは、自宅で感じた小さな違和感を見過ごしてはいけないということでした。
常にシロアリが「いるかもしれない」という心構えをしておいて、何らかの違和感があったときはその原因を確認する。
そういった小さな積み重ねが自分の家を守っていくことに繋がっていくと感じています。
まだまだ長く持ってもらわなくてはならない我が家。
これからはきちんと対策しようと思います。