痩せれない…病気かも?

痩せないのは甘えているから、本気じゃないからと自分を責めてしまったり、あきらめてしまっていませんか?

痩せない「病気」があることも知っておいてください。

まずはダイエット方法は正しいかの見直しを

「頑張ったけど痩せないな、きっとこれ以上痩せられない体質なんだ」と安易に自己完結してしまわず、一度ダイエット方法を正しく行えているのかをチェックしましょう。

また、本当に痩せる必要があるのかどうかもチェックしてみましょう。

「身長(m)×身長(m)×22」を計算することで、自分の身長に見合った適正体重を求めることができます。

すでにこの体重に近い、もしくはそれ以下であるという場合はダイエットをする必要はありません。

健康的に生活するためには多少の脂肪も大切な体の一部です。

食事

・栄養バランスは偏っていないでしょうか?

・気が付くと多めに食べてしまっていないでしょうか?

・水分補給がおろそかになっていませんか?

・単純に摂取カロリーだけを制限していませんか?

・夜遅い食事をしていませんか?

・よく噛んでいますか?

運動

・食事制限にのみ頼っていませんか?

・筋力が衰えていませんか?

・体が凝って血行が悪くなっていませんか?

・有酸素運動が短時間すぎたりしませんか?

生活習慣

・便秘になっていませんか?

・スマホなどの画面を見て目が疲れていませんか?

・睡眠時間は十分ですか?

・体が冷えていませんか?

・姿勢が悪くありませんか?

・ストレス過多になっていませんか?

これらすべて当てはまらない、正しい生活習慣を何か月も送っているのに痩せない場合には病気を疑いましょう。

まだ1か月ぐらいしか経ってないよという場合にはもう少し頑張ってみて様子を見てもいいでしょう。
⇒ 痩せたいけど痩せれない人におすすめのダイエット法とは?

痩せないのは病気かも!?

「痩せない病気」というより体の中が異常な状態になってしまい、極端に太りやすくなってしまう病気があります。

あまりにも痩せない、極端に太った、食が細ったなどの症状があればできる限り早く病院に行って検査を受けることをお勧めします。

「痩せない」症状が出る病気をいくつかご紹介しますので、症状が当てはまることがあったり、何か心当たりがあるという場合は病院へ検査に行きましょう。

橋本病(甲状腺疾患)

慢性甲状腺炎という名前で呼ばれることもあります。

食欲が急激に減退するにもかかわらず、新陳代謝が減ってしまい、体重が増加したり、胃腸の調子が悪くなりおなかが張ったような状態になることも。

症状

・食欲があまりなく、量は食べていないのに太る

・無気力

・月経異常

・便秘である

・脈がゆっくり

・皮膚が乾燥する(粉をふく)

・声がかすれる

・首が太くなった、甲状腺に腫れがある

・顔がむくむ

などの症状が見られたら「橋本病」と言われる病気の可能性があります。

この病気は男性よりも女性が発症しやすく、遺伝やストレス、妊娠などが原因となって発症します。

症状が当てはまったら

病院へ行って血液検査を受けましょう。

橋本病と診断されたら薬での治療が可能です。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOもしくはPCOS)

不妊症の方でこの病気の診断がされる方が増えています。

症状・発症リスクのある人

・月経不順(抜けたり、しばらく来なかったり周期が長い)

・ニキビが多い

・毛が濃い(姉妹・両親の毛が濃い)

・家系に糖尿病の人が多い

・疲れやすい

・いぼができやすい(首回り、脇、股間や性器)

・脂性肌

・フケ、抜け毛が多い、脱毛している部分がある

・ストレス過多

・食生活が乱れている

症状が当てはまったら

基礎体温表をつけてみましょう。

高温期・低温期に分かれず、グラフが平坦だったり、不正出血や月経が来ないという場合は婦人科を受診しましょう。

当てはまる症状が少なくても、月経の状態がいつもと違うことがあれば、婦人科に相談するようにしましょう。

現在妊娠の予定や希望がなくても、将来的に子供がほしいとなった時に対策をするのでは期を逃してしまうかもしれません。

クッシング症候群

副腎で作られるコルチゾールというホルモンが過剰に産出されることで起こります。

コルチゾールはストレスを受けたときに脳を守るために血糖値を上昇させ、ブドウ糖を脳に送る働きをしています。

本来であればインスリンが働きかけて一定期間で血糖値は下がるものですがコルチゾールはインスリンが血糖値を下げるのを抑制してしまいます。

インスリンが血糖値を下げることは抑制するのですが、脂肪を蓄える働きは抑制されないので、コルチゾールが異常分泌され筋力が低下し、血糖値が上がりインスリンが分泌されて脂肪が蓄えられてしまいます。

クッシング症候群になってしまうと血糖値が上がった状態が続くので糖尿病を併発する可能性が高くなってしまいます。

症状

・手足は細いのにおなかが太る

・顔が浮腫んで赤ら顔

・腹部、太ももに赤紫色の皮膚の亀裂が生じる

・皮膚が柔らかく、あざができやすい

・にきびがおおい

・性欲減退

・月経異常、ひげが生える(女性)

合併症

・糖尿病

・骨粗しょう症など

症状が当てはまったら

病院に行って精密検査をすることをお勧めします。

副腎皮質ステロイドホルモン(コルチゾールが)過剰に出ていないかを負荷試験によって検査します。

副腎皮質ホルモン薬を投与し、副腎皮質の抑制を判断したり、深夜の血中ホルモンの測定などの検査があります。

治療方法は、原因となっている下垂体腫瘍、副腎腫瘍を手術で取り除き、数週から数か月間副腎皮質ホルモンを投与します。

副腎がん

痩せない病気の中でも一番恐ろしいのが副腎がん。

遠隔転移をしてしまうと手術ができず、腫瘍を小さくするための薬物治療になります。

症状

・顔に脂肪がつくムーンフェイス(満月様顔貌)

・高血圧

・頭痛

・動悸

・体幹などに脂肪がつく中枢性肥満

症状が当てはまったら

ホルモンの状態を調べる血液検査の後、がんの疑いがあればCT、MRIの検査を受けることになります。

一般的に増殖が速いがんなので、急に太ったり顔に脂肪がつくなと思ったらすぐに病院に行くようにしましょう。
⇒ 痩せたいけど痩せれない人におすすめのダイエット法とは?

不安になったら一度検査をするのもオススメ!

いろいろ頑張ってみてはいるけども、結果が出ないときは一度病院に相談してみるのも一つの手です。

あまりに痩せないと「自分はどこか悪いのかもしれない」と不安になることは誰しもありますよね。

血液検査などをすることで思わぬ病気が見つかるかもしれない、何事もないかもしれません。

何事もなければ一応の安心はできますよね。

また、ダイエットを見直す機会にもなります。

それでも痩せることができない、自信がなければ病院でダイエットの手伝いをしてもらうこともできます。

「ダイエット(肥満)外来」というものがあり、食事面や運動面などダイエットのサポートをしてくれますので、病気でもないのに痩せることができない!という方は一度受診してみると良いでしょう。

一人一人にあったダイエット方法を紹介してくれるので、テレビや雑誌の情報に踊らされてしまうよりも、リバウンドしにくく、我慢や無理なくダイエットに取り組むことができます。

まとめ

痩せない病気の中にはほかの病気を招いてしまう病気や、がんの恐れまでもがあることはお分かりいただけたでしょうか?

病気は早く気付くにこしたことはありません。

どんな小さな症状であれなにか気づいたことがあればお医者様に相談するようにしましょう。

ネットで調べてもいろいろな病気があるのでただただ不安になってしまいます。

できれば定期的に診断を受けているのが一番おすすめです。

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