「痩せられない体質」って本当にあるんでしょうか?
あるとすればどうやって改善することができるのでしょうか?
痩せられない体質ではなく太りやすい体質
太りやすい体質の方は痩せる努力をしても少し油断をするとすぐに太ってしまったりしまいますね。
そういう方は確かに多くいます。
では、太りやすい体質はどういう原因があるのでしょうか?
胃腸の働き方
テレビなどで大食い選手権などを見ていると、すごく細いのに優勝まで行くような方が多くいらっしゃいますよね。
ああいう方たちは、胃腸の働きが活発で、胃から腸、そして排泄物として流れていくのがとても早いんです。
食べ物が体の外に出ていくのが早いため、栄養分や脂肪が体の中にたまりにくいんですね。
反対に、消化吸収に時間がかかって、いつまでも排泄物にならない方は太りやすいといえます。
胃腸の働きを大食いな方のようにすることは難しいですが、食生活や生活習慣で本来活動するべきレベルまで改善することはできます。
遺伝
遺伝においても太りやすい体質の方がいます。
褐色脂肪細胞というエネルギーを消費してくれる細胞の働きがあまり活発でない方は、痩せにくく太りやすい体質といえます。
白色脂肪細胞というものも多く耳にしますよね。
こちらは褐色脂肪細胞とは逆に脂肪をため込む働きがあります。
この細胞の働きが活発な方は、痩せにくく太りやすい体質といえます。
この2つの脂肪細胞の将来を決める時期が人生には3回訪れるといわれています。
生後3か月、生後10か月、思春期の3回です。
この時期に太っていると、「白色脂肪細胞」が大きく膨らんでしまい、太りやすい体質になってしまいます。
子供のころに太っていた方が痩せるためには相当の努力と覚悟が必要になるということですね。
体質よりも育った環境が大事
家族全員太っている、食事のバランスが良くない、家に何かしら食べ物があるなどなど、太る環境がすでにできていると「それが当たり前」になってしまうので太りやすくなってしまいます。
「家族全員大好きだから」といつでも唐揚げや揚げ物類がてんこ盛りで食卓に並んでいたりしませんか?
好きなものを好きなだけ食べる環境、カロリーの高い食材ばかりが食卓に並ぶ環境で育っては、太らないほうがおかしいですよね。
体質よりもそういった自然と身についてしまう習慣や、認識が太る原因になっています。
体質を乗り越える生活習慣を身に着けよう
遺伝や、子供のころ太っていたこと、胃腸の働きは今頑張って変えられるものではありません。
それでは、太りやすい体質の方は、痩せることは不可能なんでしょうか?
そんなことはありません。
太る食生活や、運動から離れてしまっている生活習慣を改善すれば十分痩せることができます。
太りやすい体を作ってしまう生活習慣はどんなものがあるでしょうか?
これからご紹介する習慣を持っている方は太りやすい生活習慣といえます
この習慣を一つずつ改善していけば、痩せることができ今後も太りにくくなることができるでしょう。
・おなか一杯食べないと満足しない
腹八合医者いらずと言います。
食べ過ぎず削りすぎず健康的な食事を目指しましょう。
・揚げ物など脂っこいもの、甘いものが大好物
全く食べるなというわけではなく、量や回数、バランス、食べる時間を守るようにしましょう。
・間食や夜食が多い
間食は回数や量を減らせば多少は食べても大丈夫ですが、夜食はなるべく控えるようにしましょう。
夜食に糖質の多いものを食べてしまうと胃に食べ物が残ったまま寝ることになってしまいます。
どうしても食べたい場合は野菜やスープなどすぐに消化できるようなものを選んで食べましょう。
・飲み会や外食が多い
飲み会などは時間も遅く暴飲暴食気味になってしまいます。
断れるものは断ったり、食べる順番や量を管理しましょう。
・ビールやチューハイ甘いカクテルなどお酒が好き
アルコールは脂肪の分解を阻害してしまいます。
飲むのであれば蒸留酒や柑橘系(生絞りなら◎)のサワーを選んで少しでもダイエットの邪魔をさせないようにしましょう。
記憶がなくなるほど飲むのも控え、「ほどほどに」を心がけてください。
・運動が嫌い
食べることが大好きでも運動も好きで習慣的になにか運動をしている方はあまり太っていませんよね。
少しずつでも運動の機会を作っていきましょう。
・どこにでも車で行く(タクシーを使う)
徒歩でいける距離にも車などを使ってしまっていませんか?
時間があるときは徒歩に切り替えたり自転車にするようにして消費エネルギーを増やしていきましょう。
・立つこと座っていることが嫌い
家でテレビを見ているときすぐにソファに転がってしまっていませんか?
電車やバスに乗ったときにすぐに座ってしまっていませんか?
そういった時間に背筋を伸ばしてお腹を引っ込めるようにするとわざわざ運動をせずともカロリーを消費することができます。
⇒ 痩せたいけど痩せれない人におすすめのダイエット法とは?
自律神経を整えよう
自律神経は交感神経と副交感神経を適宜切り替わることです。
交感神経によって脂肪を分解しエネルギーとして消費し、副交感神経によって栄養を吸収・蓄積しています。
自律神経が乱れ、交感神経が低下してしまうと、食事制限をしたとしても十分に消費されずに体の中にたまっていってしまうということですね。
自律神経はどうして乱れる?
ストレスや運動不足が原因で自律神経の調整が適切にできなくなってしまいます。
自律神経が乱れてしまうと食欲中枢神経というものも乱れてしまい、お腹がすいていないのにお腹がすいたような気になってしまったり、満腹になり切れずに大量に食べてしまう原因となります。
夜寝る前に交感神経が働いている状態で寝てしまうと次の日に疲れが持ち越されてしまい、また自律神経のリズムが乱れてしまいます。
自律神経の乱れはダイエットを阻害するだけでなく、悪化し続けるとめまいや頭痛などの体調不良の原因にもなるので早めにリズムを整えていきましょう。
自律神経のリズムを正常にするためには?
朝起きて脳の働きにスイッチを入れるために糖質を取るようにすると、交感神経のスイッチが入ります。
朝目が覚めてからもなかなかすっきりしない方は、深呼吸をしながら伸びやストレッチをすると自律神経が整えられます。
眠る前にはお風呂にゆっくり浸かったり、ゆっくりと体をほぐしたり、ホットアイマスクで目をリラックスさせてあげると副交感神経にスイッチが入って翌日にリズムの悪さを持ち越さず、良質の睡眠をとることができます。
寝るぎりぎりまでスマホをいじってしまうと目が興奮したままになってしまうので要注意です。
朝晩ストレッチの習慣をつけることが自律神経を整えるという意味でも、体をほぐすことで代謝が上がるという意味でもおすすめです。
腹式呼吸をマスターしよう
腹式呼吸で自律神経を整えることもできます。
腹式呼吸は自律神経を整える以外にも、ウエストダウンや、代謝UPにも効果があります。
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腹式呼吸はお金もかからずデメリットも少なく、体一つでできます。
正しい方法を身に着けて、5分からでも時間や回数を決め取り組むようにしましょう。
現代の生活の中では交感神経が優位に立ちがちなので、上手に副交感神経のスイッチを入れてあげるようにすると、リズムを整えることができます。
アロマなどを使ってみても構いません。
適度に心と体をリラックスしてあげるようにしましょう。
痩せにくい体質は変えられる!
痩せにくいという体質の方はもちろんいますが、痩せることが不可能というわけではなく、生活習慣を改善すれば痩せることができます。
痩せやすい方太りにくい方よりも努力は多く必要ですが、不可能ではないので根気よく取り組んでみましょう。